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2026年9月30日
ひばりだより vol.46「生命の緑の芽」

9月に行われたアンサンブル・レルヒェ・コンサートは、今年もひばり音楽教室の先生の演奏と、子どもたちによるアンサンブルが合わさった素敵な催しでした。
 
コンサートでは演奏がなによりの楽しみですが、チラシのデザイン、パンフレットに載せるメッセージ、コンサートの主旨を決めること、演奏する曲や曲順を決めることなど、様々な欠かせない部分があります。
 
ひとつの演奏会が、観に来てくださる方やたくさんの人々が関わって完成することは、とても素晴らしいことです。
それは、人それぞれの「情緒」が調和している瞬間だからなのではないかと思いました。
 
以前読んだ数学者の岡潔の言葉を思い出したからです。
岡潔は数学者ですが、随筆家としても有名です。
随筆集『春宵十話』は「人の中心は情緒である」から始まります。
文章には度々「情緒」という言葉が出てきます。
教育者としての側面から書かれた内容も多く、幼少期から育まれる情緒の重要性が書かれています。
 
例えば、情緒を生命の緑の芽として、枯れないようにするためには、きれいな水を注ぐことだと書かれています。
きれいな水とは、先人たちが残してくれたすばらしい学問、芸術、文化などのことです。
なので、音楽を楽しむことは、自分の生命の緑の芽にきれいな水を注いであげることのひとつです。
 
本には「情緒のメロディーは一人一人みな異なった色どりを持っている」と書かれていました。
生い立ちや経験してきたことなど、違う背景を持っている中で、それぞれが大切に育んできた情緒があるからこそ、ひとつのこと、今回の場合は演奏会が完成するのでしょう。
 
この演奏会では、情緒を育む真っ只中にいる子どもたちの姿に、かつて子どもだった先生方の姿が重なるように思えました。
それぞれの持つ情緒が、青々と澄んでいる瞬間だと感じました。
 

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