ようやく金木犀の香りが風に乗って、秋らしい気候になりました。
読書の秋とよく言いますが、毎年10月27日から11月9日は読書週間です。
日本では戦後、読書の力で文化的な国にしていきたいという想いから、本屋さんや図書館、本に関わるさまざまな人たちによって読書週間が開かれたことが始まりだそうです。
今回ご紹介する絵本は、イギリスの児童文学作家、マイケル・モーパーゴが書いた『モーツァルトはおことわり』、英題は『The Mozart Question』です。
最初に邦題を見た時、とてもインパクトがありました。
本に登場するバイオリニストは、モーツァルトを演奏しません。その理由は、ナチス強制収容所での悲しい記憶へと繋がっていきます。
このお話はフィクションですが、実際の出来事を題材にしているそうです。
悲しい場面もありますが、優しい絵と共に希望のあるクライマックスへと物語が進みます。
少年がある日、バイオリン奏者に出会い、バイオリンを通じて音楽の楽しみを知っていく様子はとてもワクワクします。
9月に行われたひばり音楽教室による演奏会では、
子どもたちの弦楽合奏団(ひばりジュニア弦楽アンサンブル)による、モーツァルトの曲の演奏がありました。
小学生までの子どもたちによる、ひばりっ子音楽隊の演奏もあり、どちらのプログラムも会場があたたかい空気に包まれました。
仲間と一緒に音楽を作り上げていく体験、合奏をお客さんに披露した思い出は、子どもたちにとって宝物になるでしょう。
この絵本を読むと、こうした体験を子どもたちができること、
自由に演奏できること、音楽が人々の喜びや楽しみのために演奏されることは、平和の瞬間だなと改めて感じることができます。
秋におすすめの一冊です。

