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2025年2月28日
ひばりだよりvol.27「好きな音楽家」

好きな音楽家を誰かに聞かれることも、聞いたりすることもあります。
 
以前、クラシックの中で好きな音楽家の話になり、
私はふとバルトークを挙げました。
でも、好きだと思うわりにはバルトークについて
あまり知らないことに気がつきました。
 
かつて大学の授業でバルトークが紹介された時に、
ハンガリーの民族音楽を積極的に取り入れた音楽を作っていることや、
そのために小さな村々を訪れては、土地に根付いた音楽を蓄音機に録音して採集したことを知って興味を持ちました。
 
彼の音楽は独特なリズムが面白いなと思った記憶があって、好きな音楽家の1人として思い浮かびました。
でも、生い立ちや、どんな人生を送ったのかなど知らないことばかりでした。
そこで、分かりやすく書かれた伝記を読んでみることにしました。
 
年表には「ハンガリーで生まれ、人生の最後をアメリカで迎えた」ことがただ情報として書かれていただけですが、
伝記を読むことで、どんな経緯でアメリカに行くことになったのか、
自分の国へ帰りたくても帰ることができず、
戦争に左右された人生だったこと、
祖国ハンガリーへの愛がとても強かったことなどが分かりました。
 
略歴だけでは見えなかったことを少し知ることができて、更に興味のある音楽家になりました。
 
そして、祖国に根付いた音楽を大切に研究する姿勢を知ったことで、
私も日本に生まれた者として、古くから伝わる日本の音楽について知りたくなりました。
なにかを知れば、その何倍も知らないことが増えていきますが、
それがまた学ぶ楽しみになりそうです。

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