ひばりだよりをお届け致します。
寒暖差の激しい日々が続いていますが、皆さま体調を崩したりされていませんでしょうか。
先日は宝塚ベガホールで発表会でしたね。
もちろん私も運営スタッフとして参加させて頂くつもりだったのですが、タイミング悪くコロナに罹ってしまい、残念ながら欠席することとなってしまいました。
生徒の皆さんの勇姿を見ることは叶いませんでしたが、充実した発表会だったいうお声をちらほらお聞きしました。
きっと皆様それぞれ、思い出に残る素敵なステージになったことと思います。
さて、新しい年ももう二か月目に突入しましたね。
今年は能登の地震や航空機の炎上事故など、不穏な幕あけになってしまいました。世界に目を向ければ、ロシア・ウクライナ戦争や、パレスチナ問題など。特にガザ地区については、連日目を覆いたくなるほど痛ましいニュースが報道されています。
私たちの子供と同じような年齢の子供たちが、ただ生きているというかけがえのない時間を奪われ、必ず明日が来る保証のない日々を怯えつつ暮らしているということは、想像するだけでも辛いことです。
私たちにできることは多くはありませんが、それでも同じ時代に生きる者として、自分には関係がないことと割り切って耳をふさいでしまうのは、やはり無責任でしょう。
もし、自分は芸術を志しているから世界情勢は関係ないと思っているなら、それは正しいとはいえません。音楽を志す人は必ず、作曲家の生きた時代背景を学びますよね。それは、芸術作品には時代を映す側面があるからです。
自分の内なるものを表現する場合においても、それは社会の中の一個人の立場から発する言葉であり、音であるはずです。
生きている限り、社会と無関係ではいられないのです。
かくいう私も、こんな偉そうに言いつつ、世界情勢に詳しいわけではありませんが、自分の理解し得る範囲で関心を持ち、自分の視点で事態を捉えたいと考えています。
先日、JVC(日本国際ボランティアセンター)で物品支援ができると知り、少量ではありますが、はがきや切手、ゴールドのアクセサリー類などを送りました。
受け付けてもらえる物品は、未投函の官製はがきや使用済み切手、外貨、貴金属や時計、ブランド物、本、CDなど様々あり、少量でも大丈夫なようです。JVCはパレスチナ・ガザ地区でも支援を行っており、送った物品を活動資金として役立ててもらえます。
家にある使わないものでできる物品支援は、寄付金よりもハードルが低い気がします。私は今後も継続して送っていこうかなと思っています。
もし物品支援に興味を持たれた方がいらっしゃったら、是非JVCのHPを見てみてくださいね。
念のために言っておきますが、ひばり音楽教室とは全く無関係な団体です。
https://www.ngo-jvc.net/support/goods.html
「情報にふれて戦争をうたふこと二次的なれど詠みて忘れず」
これは馬場あき子先生の一首です。
私たちが知っている戦争は、ニュースやインターネットなどの不確かな「情報」を通して知る戦争です。そのことを歌に詠むことは、つまりはただ情報をなぞるだけの二次的な行為。そんな二次的なものをわざわざ詠む意味はどこにあるのだろうか、という疑問に対する馬場先生の解が、「詠みて忘れず」です。
ただ知るだけでなく、たとえ二次的な行為であっても自ら発することで、その時感じた思いを忘れずにいることができるということですね。
戦争や支援のことをこうやって記事にするのは、この場にはそぐわない話題のようにも思ったのですが、この馬場先生の歌が頭にあり、臆せず発することが大事かなと思い書いてみました。
この記事が誰かの関心を持つきっかけとなれば嬉しいですが、なによりもまずは今の気持ちを、自分が忘れずにいるために。