ブログ
2023年10月6日
ひばりだよりvol.11 「年齢の味わい方」

急に秋めいてきました。

皆様、体調を崩されることなくお過ごしでしょうか。
私はもう厚手の長袖を着ているのですが、息子はまだ半袖のTシャツで、今日も保育園からコスモス畑まで秋風のぴゅうっと吹く中、お散歩に行っていたようです。

 

最近、趣味でやっている短歌がますます楽しくなってきました。

息子が生まれた年に、何か一つでも表現の場を持っていたいなと思い、全くの初心者から始めた歌づくりですが、3年目になります。

最近、朝ドラの影響で短歌がブームらしいですね。でもまだまだ多くの方、特に若い方にはあまり馴染みのない文学かと思います。

俳句は五七五、短歌はこれに下の句の七七が加わって、31文字で構成されます。俳句と違って季語を使わなければならないというような決まりはありません。作品は、新聞歌壇に投稿したり、短歌結社に所属して結社誌に投稿したり、発表する場も色々とあります。私は某短歌結社に所属しており、毎月10首を結社誌に投稿しています。

 

短歌を作っていてつくづく思うのは、この31文字という限られた文字の中に、おのずと自分の「今」が凝縮されていくということです。実生活を題材にしていなかったとしても、例えば完全なるフィクションで歌を作る場合にも、歌の核となるのは実感なのですよね。今の自分がどう感じ日々を生きているか、どのように社会と結びついているか、歌とはそういった事を鏡のように映すものだなと感じます。もちろん、まだ3年目の素人ですから、めちゃ下手くそですよ(笑)。お見せできないくらい・・・

だけど、下手くそな歌にも、不思議なことにそういった作者の実感は宿るのです。

 

ですので、40代の私が今作るものと、この先50代の私、60代の私が作るだろう歌はきっと全く違ったものになっていくだろうと思います。今は子育てが生活の中心なので、子供に焦点を当てた歌が多いんですが、いずれ子供が大きくなったり、独立して家を出て行ったり・・・取り巻く環境が変わるとともに、色んなことを感じ、考え方も変化し、作る歌も少しずつ変わっていくでしょう。
5年後、10年後、20年後・・・歳月とともに自分がどんな歌を作っているのか、それが全く想像できない。そこがすごく面白いし、楽しみだなと思っています。

 

加えて、もっと10代や20代の若い時に、短歌に出会っていればなあ・・・とも思います。その時の等身大の私を、私の実感を、歌にしていたらどんなものができただろうかと。

やはり、10代や20代であれば、作風が粗削りであることも魅力ですし、今よりもっと鋭利だったり、瑞々しかったり、とにかくフレッシュ感のある歌を作っていたかな~と想像します。今とは全く違う表現をしていたでしょうね。
それは今はもうできない、その時だけのもの。
今そんな若者めいたことをやっても、ちぐはぐなだけですからね。

その年齢に応じた「今しか作れない歌」があるわけです。

 

そう考えると、これってまさに年齢の味わいそのものなんですよね。
今の自分にそぐわない若者目線の歌を作るのに違和感が生じるのは、年齢よりもずいぶん若作りをしたお化粧や装いをするのに似ています。お化粧や装いにしても、若い人に流行しているものが自分に似合うとは限らない。年を重ねた今しか似合わないものがあるはずですよね。

短歌を通じて、年齢の味わい方も少し分かってきたような気がします。

歌を作ることで、40代の自分を味わい尽くしたいなと、そんな風に思っているこの頃です。

BACK