こんにちは。ひばりだよりvol.8をお届け致します。
先日開催された、「Hibari Music Summer Camp 2023」に息子と参加してきました。
今回はスタッフとしてではなく、母親として参加させて頂きました。
私達が参加したのは初日だけでしたが、楽器について勉強したり、キーホルダー作りをしたり、もちろん練習もして、最後にはBBQを食べてと、とても充実した内容でした。

以前は人見知りが強く、特に大勢が集まっている所には行きたがらない傾向にあった息子だったので、どうなることやら・・・と思いましたが、最初の集合の時から自然に場に溶け込み、全く気後れもせず楽しそうにしていたので一安心。
皆、お姉さんお兄さんとして優しく息子に接してくれてとても嬉しかったです。
けれども、皆さんにご迷惑をかけてはいけないという思いがあった為、楽器に勝手に触ろうとしたり、先生からお借りしたサインペンを早速壊してしまったりする息子に、私はハラハラドキドキしっぱなし。
かなり疲れました～。
 
神戸セミナーハウスの、山に囲まれた長閑な環境がとても良かったですね。
たくさんの虫の鳴き声と共に色々な鳥の鳴き声も聴こえていました。こういった自然豊かな環境で二日間過ごせるというのは、とてもリフレッシュになるだろうと思いました。
 
私が住んでいる場所も、山に囲まれており、長閑な田園風景の広がる地域です。子育てするには田舎がいいというのは漠然と思っていましたが、住んでみて改めて、自然が豊かであるのは素晴らしいことだなと思っています。
新鮮な農作物が食べられる、空気が澄んでいる、都会の喧騒がない・・・田舎が良い理由はたくさんありますが、私が一番良いと思うのは、自然に親しむことで、「自分はちっぽけな存在だ」と感じることができるということです。
 
自分の力ではどうしようもない、抗うことのできない大きな存在を感じるということは、とても貴重な経験です。私はそのことを東日本大震災の時に、災害が起きて初めて実感しました。こんなに科学が発達しているのに、人間というものは津波でこんなにも大勢死ぬのだと、自然の恐ろしさに衝撃を受けたのです。
 
子供に限らず大人もですが、私達は時折、自分の周りの、手に届く範囲にある世界が、世界の全てであると錯覚しがちです。クリックひとつで世界と繋がることができ、一言発したならAIがたくさんの情報を用意してくれる、そんな現代では、尚更そう思いがちかもしれません。
 
でもそうではない、自分はちっぽけで、世界はもっと広いんだということ。世界中の誰も知らないこと、誰も太刀打ちできないことも無数にあるのだということ。それに思いを馳せることはとてもワクワクすることだということ。
自然の偉大さを知ることで、私はそういった広い眼差しを持つことができるのではないかと思っています。
 
もちろん、今回の合宿はタイトル通り音楽メインの合宿ですから、大自然と触れ合う機会はそんなになかったかと思いますが、それでも自然豊かな環境でお友達と過ごせたことは、子どもたちにとって得るものの多い二日間だったのではないでしょうか。