こんにちは。
ひばり音楽教室事務局 秋山です。
ひばりだよりvol.3をお届け致します。
大人になると、「できないことができるようになった」という体験は、そんなに頻繁にあるものじゃないですよね。でも子供を育てていると、幼少期って日々ものすごい数の「できないことができるようになった」のオンパレードだなって驚きます。
ベッドから1人で降りられるようになった。
パンツを履けるようになった。
「おはよう」と言えるようになった。
スプーンを使えるようになった。
コップでお茶を飲めるようになった。
・・・とまあ、まだまだ数え切れません。
人間が生活する上でしている当たり前の動作のひとつひとつが、最初は全くできなかったことで、段階を経て、できるようになっていくことなんですよね。子供ってすごいな、人間てすごいなって、感動してしまいます。
けれどもその子によって、なかなかできないことってあるものです。
うちの息子はなかなか自分で靴を履けませんでした。
保育園から、「靴を自分で履く練習をしてください」と頻繁に言われていたんですが、私は「そんなのいつかできるでしょ~」と結構のんきに考えていて、玄関で靴を履くのを嫌がって泣きながら寝転がっている子供に、毎日靴を履かせてやっていました。
けれどもそんな風にしているうちに、段々と息子が自分で靴を履こうとせず、やる前から「できない」と言い始めたんです。
しかも靴だけじゃなく、服の着替えやちょっと難易度が高そうなことに対しても、やる前から「できない」と言ってやろうとしなくなってしまいました。
あ、これはマズイな・・・と思いました。
「実際にできないということ」と、「できないと思ってしまうこと」とは、雲泥の差があるように思ったんです。
それで、やっと本気になりました(私が笑)。
とにかく履きやすさ重視の柔らかい素材で、興味を惹くようなアンパンマンのキャラ靴を購入。かかとにプル紐がついていて自分で引張れることもポイントです。
そして、とにかく褒めまくる。ちょっとやろうとして一瞬手を動かしたくらいで褒めました。
立って履く?座って履く?床で?段差で?など色々息子と一緒になって履きやすい方法も考えました。
それでも最初は駄目でしたが、少しずつ少しずつできるようになっていって、1ヶ月くらいでもう自分で履けるようになりました。最近では「カンタン!」とか言いながら履いています。笑
やる前から「できない」と言うことも徐々に減ってきた気がします。
私はどうやら、知らず知らずのうちに、「いつかできるだろう」という自分の主観で見てしまっており、子供の今の「できない」に向き合えていなかったようです。
このことで、母親初心者の私としては、色々気付かされたことがあります。
親が「できない」って決めつけることはもちろん良くないことは分かっていますが、「今は別にできなくてもいい」「いつかできるでしょう」と放っておくこともある意味、子供にレッテルを貼っていることになる場合があるんだな、ということです。
でもだからといって過干渉も良くない。
難しいですが、要はその子にとって一番良いバランスを模索していくことが、子育てとか、教育とかの醍醐味なのかなと思ったりします。
皆さんは子供の「できない」にどういう風に向き合われているでしょうか。