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2023年5月17日
ひばりだよりvol.1 「チェロの木」

こんにちは、ひばり音楽教室で事務を務めています秋山です。
ひばり音楽教室は、西宮・宝塚・芦屋に教室がありますが、私は同じ兵庫県でも丹波市というどの教室からも少し離れた場所に住んでおり、リモートで事務を行っています。
今年度から、「ひばりだより」として定期的にブログを書かせて頂くこととなりました。
裏方から見た教室の雰囲気や、子育てのこと、その他諸々関係のないこともゆるりと綴っていくつもりです。
どうぞ宜しくお願い致します。
ブログの1回目ということで、どういった話題にしようか考えたのですが、私の趣味が読書なので、素敵な絵本を1冊ご紹介しようと思います。
 
『チェロの木』(いせひでこ著/偕成社)

 

息子と毎晩寝る前に絵本を数冊読んでいるんですが、その日にあったことや、その日息子が見たものが出てくる絵本をできるだけ選ぶようにしています。虫取りに行った日は虫が登場する本を、消防車を見かけた日には消防車が登場する本をといった具合です。
これは私が経験上思っていることなのですが、本の中の世界が現実と繋がっているんだと感じることって、とても素敵なことなんですよね。全身でフィクションとノンフィクションを行ったり来たりできるのって本当に子供時代だけだから、羨ましい限りなんですが、息子にはその時間を目一杯楽しんでほしいと思っています。
 
『チェロの木』はフィクションではありますが、そんなに空想めいたお話ではありません。森の木を育てていた祖父、楽器職人の父を持つ少年が、やがて音楽に目覚めていくというお話。自然と人の生命の繋がりを描いた絵本です。
作者は13歳からチェロを弾いていたそうで、チェロの優しく深い音色がページをめくるたびに聴こえてくるようです。
 
本の中の一節をご紹介します。
 
 
いまはもう見えない木は、ここで生まれ、それからずーっと、
鳥の歌や、虫の声や、雨の音を、聞いていたことだろう。
走りさる雲と、なにを話したのだろう。
嵐のあとは、朝のひかりの中でどんなことを考えただろう。
木は、見たり聞いたりしてきたことを、
歌ったのかもしれない、楽器になって。
 
 
元々一本の木だったんだと思って、チェロの音色を聴いたことがなかったので、そうか、チェロになる前に、木には木の歴史があるんだ・・・と、この絵本を読んではっとしたのを覚えています。日々楽器に触れているお子さんなら、この絵本から感じ取ることができる発見がきっとたくさんあるだろうなと思います。
もちろんチェロでなくても、楽器を習っているお子さんすべてにおすすめしたい一冊。
小さい子にはまだ難しいかもしれませんが、優しい色合いの絵で眺めているだけでも楽しめますので、よかったら手に取ってみてくださいね。

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