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2026年7月31日
ひばりだより vol.44 「自分で考えること」

先日、新潟県で行われた野外音楽フェスティバル「フジロック」をインターネット上で同時配信していたので、私も一部分を観ることができました。
日本国内最大級のロックフェスティバルなので、ネットでもフジロックに関する感想などが飛び交っていました。
 
その中で目に留まった話題は、ある音楽ユニットが演奏中に社会的な問題提起を投げかけるパフォーマンスを行ったことについてでした。
音楽を楽しみに来たのだからそのようなことはしないでほしいという意見や、音楽に限らず文化的活動をする上で、社会や政治に関心を持って行動することは当然だという意見がありました。
 
私は元から、反戦を歌うフォークソングや、反骨精神を掲げるパンクバンドなど、自分たちの考えや声を届ける手段として、様々な音楽が関連していることは沢山あると思っているので、今回の件について違和感はありませんでした。
 
ですが、驚いてしまった人たちがいるということも想像ができます。
ミュージシャンに限りませんが、有名になるほど発言力が増してしまうため、様々な意見の人たちを考慮して、はっきりと自分の考えを主張する機会をあえて作っていないことも日本では少なくありません。
そうすると、今回のようなことにびっくりしてしまう人もいるはずです。
 
このことについて、賛成か反対かはあまり重要ではないのかもしれません。
そのステージを観た人たちや、感想を聞いた人たちが様々な意見交換をしていること、そのテーマについて考えるきっかけができたこと、そして、国内最大級のロックフェスティバルのステージが自由に発言できる場であったということは、素敵なことだと思います。
 
社会的、政治的な問題提起を行うアーティストやバンドは、それをそのまま同意見として受け取ってほしいとは思っていないはずです。
そのことを伝えた上で、どんなふうに受け止めるのかはそれぞれ違います。
様々な意見や、情報を収集して、自分なりの考え方をもって答えを探る機会を作ってくれているのだと思います。
反対に、そうした直接的な主張をしていないからといって、他のアーティストに意見がないということではなく、その人の音楽の中にメッセージが息づいているでしょう。
 
どちらにしても、盲信的になったり拒絶したりせずに、最後には自分で考えることが大切であるということを、今回のフジロックを通じて改めて気付かされました。

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